あやまり方とその受けとめ方 2010年10月



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褒め方、叱り方を紹介してきましたが、今回は、謝ることについてです。自分が何か間違った事をした、相手に迷惑をかけた、傷つけた時には「ごめんなさい」と謝りますよね。そして、そのすぐ後に「でも、あなたも悪いでしょ?!」と続けると、「でも(but...)」の前のごめんなさいは、かき消されてしまいます。相手が子どもだからといって、謝るのをおざなりにしていませんか?

 

子どもが、親の注意を引く為に、わざと何かする事がありますよね。その時に、駄目でしょ?ちゃんと謝りなさい、といっても意地になって謝らず、あげくの果てには謝りたくない、と泣き出したのを見たことがあります。色んなことがわからない子どもは、失敗する機会も多く、いつも一方的に謝る立場にあるので、面白くないのでしょう。子どもとのセラピーをしている時に、大人である私が何か些細なことで間違えると、子ども達は大喜びしました。いつも自分たちにああしろ、こうしろと指図し、間違いを指摘する立場の大人が間違えた。ざまあ見ろ、という感じでした。でも、ちゃんと私が彼等に正面から、ごめんね、と言い訳をしないで謝ると、かえって「いいよ、気にしないで、大丈夫だから」と慰めてくれました。いわゆる「悪い子」として手がつけられない子どものほうが、寛容でした。彼等は、公平かどうかにとても敏感です。そして、相手が自分たちを公平に扱ってくれる人かどうかをしっかりと見分けます。子どもだからといって、大人が謝らないのは、彼等を尊重していないことになります。照れずに、ちゃんと顔を正面から見て、ごめんね、と言ってみて下さい。

 

 

謝れない子どもの多くは、不公平さや、謝っても許してもらえない、むしろ、謝ったが最後、次々と過去の失敗もあげられ、挙げ句の果てには、その子の人格を否定するようなことを言われることを体験してきているようです。子どもがちゃんと謝れるようになるためには、大人がまず彼等にどうやって謝ったら良いのか、そして受け止めればよいのか、お手本をみせましょう。子どもにも、ちゃんと謝る。説明するのはいいけれど、「でも」と言い訳をして、ごめんなさい、という気持ちを否定しない。子どもの前で、声を荒げず、大人同士でちゃんと謝れますか?子どもはちゃんと見ていますよ。そして謝られたら、それをそのまま受け止めましょう。許す、許さないは、また別のことです。許せないのなら、それは何故なのか、きちんと説明できますか?言わなくても通じることもありますが、言わないでこじれることの方が多いようです。ちゃんと言葉に出して、「ごめんなさい」、「謝ってくれてありがとう」と言える関係。自分のことを受け止めてくれるという信頼は、こういった小さなことから生まれてきます。今日からはじめてみてください。