感情のメジャーメント (3/2009発行)



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 雨降りの日がつづいていますね。青空が日常のカリフォルニアでの短い雨期に閉口している人も多いかもしれません。シーズナルデプレッションといって、日照時間が少ない時期、冬や雨期にウツ症状がでることがあります。北欧や、アラスカに住む人に多いのですが、天気は人の気持ちに大きく左右することは確かです。「雨降って地かたまる」ともいいますが、物事には必ず良い面と難しい面がありますね。雨が殆ど降らないベイエリアは、このところの雨のお陰で普段は茶色い丘が若々しい緑色に染まり、黄スイセンが明るい色を添えています。アーモンドや杏、梅の花が可憐に咲き誇り、春の訪れを告げています。この雨が私たちやこの豊かな自然に一年分の水を届けてくれるのです。

季節が変わるよりも頻繁に人の感情は変化します。以前にも何回か 書きましたが、どんな感情もすばらしいものです。 辛い、苦しいネガティブな感情があるからこそ、 心地よい、ポジティブな感情が際立つのではないでしょうか? しかし、ネガティブな感情に飲み込まれて後で後悔するような行動をとってしまわない為にはどうすればよいのでしょうか。それには、日頃から、自分の感情の変化を自覚しておくといざという時に役立ちます。私がアンガーマネージメントのクラスで必ず紹介するテクニックの一つに、感情を数字(0〜10)に置き換える、簡単なメジャーメントがあります。

殆どない ←                                                 → 我慢できない程強い感情
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例えば、イライラしているとします。ゼロが「全くイライラしていない」10が「イライラしてもう我慢できない」としたら、あなたのイライラのレベルは0から10、どこにあてはまりますか? イライラするのも、いきなり10になることはありません。必ず、どこかもっと低いレベルで始まるはずです。そして、その原因が解消されない、又は他の事に意識を向けない限りはその感情のレベルは上がりつづけます。レベル10まであがってしまった感情と、レベル3の感情では、どちらがあつかいやすいでしょうか? 

このメジャーメントを普段から使う事で、自分のネガティブな感情の特徴や、どのような事に左右されるのかを知る事が出来ます。感情というつかみどころのないものを分かりやすい数字に置き換える事で、理性的になり、コミュニケーションもとりやすくなります。特に理論的に考える事を求める男性には、女性がこの数値を使ってくれると、分かりやすいのではないでしょうか。そして、人によって、同じ事を体験しても、感情のレベルは違うものです。この簡単なメージャーは上手く感情を表現するのが難しい小さな子どもにも使えます。数字が難しいなら、手をつかって、「これぐらい」と大きさを表す事もできます。大切な事は、日常的に使い慣れて、自分のパターンを理解することです。