March 2010 Archives

カウンセリングとは? 4月2010

DSCF2271カリフォルニアらしい、青い空が広がっています。レストランやカフェでは、外の席が大人気です。誰もが、気持ちの良い青空と上天気を待っていたのですね。外出の機会も増えて、人と会うことも多くなるでしょう。私も出合った人に、「セラピーってどんなことをするのですか?」と質問されたりします。今回は皆さんに、アメリカでのカウンセリング事情を少しお話してみましょう。

カウンセラーは、医師ではありませんから、薬を処方することはできません。ウツや、不眠の為にお薬が必要な場合は、ファミリードクターが処方してくれます。持病があったり、妊娠や授乳中など、特別な場合は、Psychiatrist、精神科医を紹介してもらいましょう。体質によって、効果や副作用のでかたもちがいますので、焦らず、ドクターとよく相談して、自分にあう種類の薬を、どのくらい服用するのがいいのかを探してください。精神的なことが原因だと思っていた症状でも、実は身体のバランスが崩れているのが原因だったりします。でも、お薬だけを利用するよりも、カウンセリングを併用するほうが、効果があがりやすいのです。日本では、投薬治療を中心としていて、カウンセリングをおざなりにしがちです。ですから、今のお薬は、習慣性のあるものが少なくなっていますが、気持ち的に依存してしまい、調子が悪くなると、お薬に頼る人たちがでてきます。それでは治療にはなっても、予防にはなりません。

最近では、東洋医学や、民間療法が見直されています。それは、すでに病気になった人たちを治療することに重点をおいてきた西洋医学とは違い、予防を推奨してきたからでしょう。食生活を見直す、生活習慣を改善するなど、大切なことです。それと同時に、精神的に追い詰められる前に、カウンセリングを受けることも大切です。アメリカの学校の先生達は、転校生が新しい学校になじめなかったり、家庭で何かつらいこと(誰かが亡くなる、両親が離婚する等)がある子ども達に、カウンセリングをすすめます。大変な環境にいる時には、普段よりもサポートが必要です。子ども達は、自分でそれを上手く言葉に出して伝えることが、なかなかできません。ですから、子ども達のことを良く知っている、ベテランの先生程、早いうちに子ども達をカウンセリングにつれてきてくれました。

私は、子ども達にカウンセリングを説明するときに、こういいます。「お腹がいたかったら、お医者さんにあうでしょう。歯が痛かったら、歯医者さんにあうでしょう?こころが痛かったり、つらかったりするときには、カウンセラーにあうんだよ。カウンセラーのしごとは、皆のつらい気持ちをなるべく早く、らくにさせて、自分のことが好きになれるように助けることなんだよ。そして、お腹が痛くならないように、食べ過ぎない、虫歯にならないようにきちんと歯をみがくように、心が痛くなるのを防ぐ方法を一緒にさがそうね。」
カウンセリングは、罰ではないんです。自分を大切にするための、ツールです。自分を責める殻に閉じこもってばかりいないで、外にでられるように、そろそろ準備してみませんか。気持ちの良い青空があなたをまっていますよ。


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黄色い水仙や、オレンジ色のカリフォルニア・ポピーが咲き出して、目を楽しませてくれます。春ですね。花粉症の人には辛い季節でしょうが、青空や花々の美しさが、気持ちを晴れやかにしてくれる、嬉しい季節の到来です。

私は、カウンセラーという仕事上、個人的な様々なお話を聴かせて頂きます。その度に、クラインアントの方々に教えられることが沢山あります。大学院の授業で学んだ、机上の教えも大切ですが、クライアントの方々と接し始めて以降の経験が、今のプロフェッショナルな私を作り上げてくれたと、感謝しています。私も一人の人間ですので、いつも完璧な対応ができているとは思いませんが。

日本人は、相手を不快に感じても、それを口に出したり、伝えることが苦手のようです。自分で我慢をするか、相手との関係を絶ってしまう傾向があるのではないでしょうか。「言ってもしょうがない」と思うのかもしれません。また、相手から冷静に不満を述べられることにも慣れていないでしょう。すぐ個人的にとってしまう傾向も多く、いつまでも引きずってしまいがちです。ですから、私とのセッションの中でクライアントの方が、私に怒っても、それを真摯に受け止めるようにしています。私を信頼すればこそ、他人には見せることの難しい感情をシェアしてくれているのですから。私は、そのことをまず、言葉に出して感謝の気持ちを伝えます。

私が一緒になって怒らないことで、殆どの人の怒りは納まってゆきます。怒っているのに、表面では、黙っているのとはちがいます。日本の親御さんは、黙って怒りをやり過ごすことを選びがちですが、それはかえって怒っている人を傷つけ、見放された気分にさせてしまいます。こちらでは、Silent treatment/サイレント・トリートメントといって、とても冷たい反応とされています。

怒りは怒りを呼び、悪いサイクルにはまりがちです。子どもが駄々をこねたり、無茶なことを言ったりした時、親であるあなたは、大声で怒り返しますか? 或いは、無視をして、子どもを避けますか? それは、サイレント・トリートメントですよ。どちらも、子どもを傷つけます。「私が我慢をすれば」と気持ちを押し殺せば、圧力鍋にもっと圧力をかけるように、爆発しやすくなるのです 。自分を大切にすることは、周りの人を大事にすることに繋がります。カウンセリングに行く、サポートグループに参加する等が、自由に自分の気持ちを発散させる良い機会だと思います。自分なりの方法を気長に探してみてください。そして、花や小鳥のさえずりにも、耳を傾ける心の余裕を持って、春を楽しみましょう!