August 2010 Archives


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夏休みですね。普段は出来ないことをする良いチャンスです。子ども達の学校の成績だけでは計れない色々な成長や、意外な面を知る、格好の機会です。知っていると思い込んでいる自分の子ども。ちゃんと多角的に見てあげていますか?

子どもの顔が輝くとき

授業中にちゃんと勉強をせず、いたずらをしたり、騒いだりして先生を困らせていた3年生の男の子がスクールカウンセラーの私の所に来ていました。良く喋り、脱線もしましたが、工作などをさせると、とても集中して、斬新なアイディアを取り入れたものを作り出すので、私は常々感心していました。その子のお母さんに「いつも彼が私の所に来てくれるのを楽しみにしてるんです。彼はとても創造力がありますね。」といったら、赤ちゃんを抱えたお母さんは「えっ、そうなんですか?!」と、びっくりしていました。また何か怒られるのだろうと思って下を向いていた男の子が、私達を見上げた時の顔の輝きを、今でも忘れられません。本当に良い笑顔でした。

結局、その子は、妹が産まれた後、親にかまってもらえなくなり、アテンションを欲していたのです。でも、勉強が得意でない彼は、良い生徒としてではなく、問題を起こすことで、無意識に先生や親のネガティブなアテンションを集めていました。でも、彼の良い面を聞かされることで、彼自身、そして親の中でのその子どものイメージが変わったのです。それからはクラスや、家庭の中での問題行動が減り始めました。「ぼくは悪い子ではない」「ぼくにはこんな良いところがある」という自信が芽生えたのです。工作の時間の用意や、後片付けで先生を手伝ったり、他の生徒を助けたりするようになってきて、先生や、学校の中での彼のイメージも変わって行きました。彼は、良い行動をすることでのポジティブアテンションを受ける喜びを体験し、それによって周りの彼に対する接し方も変って行きました。良い循環が始まったのです。ポジティブアテンションがもらえれば、ネガティブアテンションを引き起こすサイクルは消滅して行きます。

自分がどんな人間か、という判断は周りの反応に大きく影響されます。人間には色々な面があります。スポーツが得意だ。思いやりがある。好奇心旺盛など、机上の勉強ではないところでも、必ず良い面があるはずです。その部分を周りの大人が気付き、アテンションをあげることで、子どものポジティブサイクルは滑り出して行きます。色々な面を引き出す為にも、子ども達と時間をともにすごしましょう。そして、なにか心ひかれることを発見したら、すぐ言葉に出して、子どもにポジティブアテンションをあげてください。叱ってばかりいる親といるより、自分を支持してくれる理解者と時間を過ごす方が、子どもにも嬉しいはずです。