明けまして おめでとうございます。新しい年を迎えて、いろいろな抱負や目標をたてられたことでしょう。もし、まだ余裕があるようでしたら、ぜひこんなことを加えてみて下さい。
おかあさんも ほめられたい
私が大好きな歌手、矢野顕子さんの曲、「いいこ いいこ(GOOD GIRL)」の中に、次のような歌詞があります。(糸井重里作詞)
たまにね ほんとに たまにね
おかあさんも なでられたい
ついでみたいに ささっとだけでも
そのくらい たまにで いいんだ
いいこ いいこ いいこ いいこ
おかあさんも ほめられたい
褒められて嬉しくない人は、少ないでしょう。日本の両親に育てられた、アメリカ在住の子ども達からよく聞くのは、学校や、周りの友達に比べて、日本人の親は、あまり褒めてくれない、という不満です。アメリカは、褒めて伸ばそうとする社会ですが、日本は、マイナス点を指摘して、もっと頑張れという上昇志向型の教育のようです。アメリカ人に比べて、謙虚が美徳という社会通念が強いせいもあるのでしょう。自分の子どもや家族を、本人の前で褒めることに抵抗があるかもしれません。まして、じぶんを褒めるなどということは、照れくさいと思うのではないでしょうか。でも、褒めることは、不思議な力を持っているのです。誇りや、自信の芽を育ててくれるのです。
他人と比べて得た価値観、自尊心は簡単にゆらぎますが、自分の中から立ち上げ、発見した自信は、誰にも奪われることがありません。自分の自信や誇りは、自分で築き上げてゆくものです。周りに踊らされて、ふらふらと漂う根無し草ではなく、地に脚のついた人間になるためには、自分で発見した自信、誇りがその人を強くするのです。
心にもないおべっかを言う必要はありません。子どもや家族、自分自身をよく見て、良い所を見つけましょう。そして褒めてあげましょう。夜寝る前、ベッドに入って、あなたはいくつ自分を褒めてあげられますか?小さなことでいいのです。意識することで、あなたの気持ちは確実に変ってゆくはずです。あなたが自信をもって毎日を楽しんでいる姿を子どもに見せてあげられれば、子どもにとっても、それは力強い励ましになることでしょう。誰も奪うことの出来ない、人生の財産になるでしょう。2010年が、あなたと、あなたが愛するひとたちにとって、充実した光ある年となりますように。